オペラ

レッドトーチ・シアター『三人姉妹』2019

標記公演を見た(10月18日 東京芸術劇場 プレイハウス)。ノヴォシビルスク州立(国立?)アカデミードラマ劇場の別名。演出は主任演出家のティモフェイ・クリャービン(84年生まれ)による。 所属俳優がロシア手話を習得し、2名の例外(アンフィーサ、フェ…

蘆原英了『舞踊と身体』✖ 井口淳子『亡命者たちの上海楽壇』2019

前者は音楽・舞踊評論家の蘆原英了が、1920年代から70年代にかけて書いた舞踊エッセイを集めたもの(1986年 新宿書房)。クルト・ヨースの『緑のテーブル』予習のため、手に取った。ヨースの箇所は朧気、覚えているのはパブロワの遺骨をめぐる旅と、ゴンチャ…

2月に見た振付家・作曲家 2018

2月に見た振付家等について短くコメントしたい。 ●ノイマイヤー @ ハンブルク・バレエ団 『椿姫』 「ジョン・ノイマイヤーの世界」 (2月4.7日 東京文化会館) 『椿姫』を見るといつも複雑な気分になる。マノンとデ・グリューの場面は必要だろうか。特に黒…

東京文化会館『眠れる美女』2016

標記公演を見た(12月10日 東京文化会館大ホール)。東京文化会館開館55周年・日本ベルギー友好150周年記念公演。川端康成の原作をクリス・デフォートの音楽、ギー・カシアスの演出、エンリコ・バニョーリ&アリエン・クレルコの美術(バニョーリは照明も)…

NISSAY OPERA 2015 ロッシーニ『ランスへの旅』

標記公演を聴いた(7月3日 日生劇場)。ロッシーニが好きで、アルベルト・ゼッダ(先生)の軽やかで生命力あふれる指揮が好きだから。ロッシーニの、近代的自我や自己表現などを突き抜けた超絶技巧、人生の肯定感は、バレエのブルノンヴィル作品と共通する。…

カイヤ・サーリアホ『遥かなる愛』(演奏会形式)2015

標記公演を聴いた(5月28日 東京オペラシティコンサートホール)。東京オペラシティ同時代音楽企画「コンポージアム2015」の一環。なぜ聴こうと思ったかと言うと、女性作曲家であることが一つ。もう一つは、6月に同じフィンランドのテロ・サーリネンのダンス…

新国立劇場オペラ『マノン・レスコー』2015/バレエ公演のオケについて

標記公演を見た(3月9日 新国立劇場オペラパレス)。プッチーニのオペラ。2011年3月に予定されていたが、東日本大震災が直前に起こり、上演中止になった。指揮者を除いてほぼ同じ座組みを目指したので、4年後になったらしい。バレエの「ダイナミック・ダンス…

新国立劇場『カヴァレリア・ルスティカーナ』『道化師』

標記公演を見た(5月14日 新国立劇場オペラパレス)。新制作。演出のジルベール・デフロ、美術・衣装のウィリアム・オルランディ、照明のロベルト・ヴェントゥーリが素晴らしい。デフロはベルギー・フランドル地方生まれ。ブリュッセルで学んだ後、ミラノ・…