ダンス

笠井叡『櫻の樹の下には―カルミナ・ブラーナを踊る―』2022

標記公演を見た(11月23日 吉祥寺シアター)。昨年2月に続き、笠井叡が5人の男性ダンサーに振り付ける一晩物である。大植真太郎、島地保武、辻本知彦、森山未來、柳本雅寛(五十音順、辻本のシンニョウは一つ点)は、全員が振付家、踊り盛りで男盛り。荒武…

日本バレエ協会「バレエクレアシオン」2022

標記公演を見た(11月15日 新宿文化センター)。文化庁「次代の文化を創造する新進芸術家育成支援事業」の一環である。プログラムは、髙原伸子振付『沈黙の中庭』、池上直子振付『牡丹灯篭』、下村由理恵振付『氷の精霊』によるトリプル・ビル。全員女性だが…

牧阿佐美バレヱ団『飛鳥 ASUKA』2022

標記公演を見た(9月4日 東京文化会館 大ホール)。昨年10月28日に87歳で逝去した牧阿佐美の追悼公演。公演直後の9月6日には、バレヱ団と、牧が長年舞踊芸術監督を務めた新国立劇場の運営財団による「お別れの会」が、新国立劇場 中劇場で盛大に執り行われ…

『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』2022

標記公演を見た(9月1日 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール)。主催・企画・制作:彩の国さいたま芸術劇場、テキスト・演出:岡田利規、共同振付:岡田+湯浅永麻+太田信吾、出演:湯浅+太田による。岡田は公演プログラムのコメントで次のように語っている。…

日本バレエ協会「全国合同バレエの夕べ」2022

標記公演を見た(8月12、14日 新国立劇場 中劇場)。文化庁委託事業「次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」の一環である。今年は全国13支部のうち7支部が参加、東京地区、本部作品を含め、11作品が出品された。古典は4作、古典改訂は3作、創作は4作…

「NHK バレエの饗宴 2022」

標記公演を見た(8月13日 NHKホール)。昨年はコロナ禍ということもあり、国内4つのバレエ団が得意のレパートリーを持ち寄る形式だったが、今回は「饗宴」本来の姿に戻っている。コロナ禍は相変わらずで、出演者の変更を余儀なくされたものの、内外のダンサ…

7月に見た公演 2022

● 鈴木ユキオ『刻の花 トキノハナ』『moments』(7月1日 シアタートラム) 『刻の花』は昨年の「中央線芸術祭」で発表した作品を再創作したもの。写真家 八木咲の写真と、八木が舞台上で撮ったライブ写真と共に踊る鈴木のソロダンスである。『moments』は安…

2、3月に見た振付家 2022

2、3月に見た振付家について、メモしておきたい。 ● 関口啓 @ 舞踊作家協会ティアラこうとう連続公演 No.220「Exploring Creation」(2月1日 ティアラこうとう 小ホール) 作品名は『Strategy』。出演はスターダンサーズ・バレエ団の小澤倖造、西澤優希に…

スターダンサーズ・バレエ団「Dance Speaks 2022」

標記公演を見た(3月26日 東京芸術劇場 プレイハウス)。演目は、バランシン振付『セレナーデ』(35年/83年)、カイェターノ・ソト振付『マラサングレ』(2013年/22年)、クルト・ヨース台本・振付『緑のテーブル』(32年/77年)。1930年代のモダンバレエ作…

東京シティ・バレエ団「トリプル・ビル 2022」

標記公演を見た(3月10日 東京文化会館 大ホール)。本来は1月、新国立劇場中劇場での公演だったが、関係者のコロナ陽性が確認されたため、場所を変えて3月の開催となった。プログラムは、山本康介振付『火の鳥』、ウヴェ・ショルツ振付『Octet』、パトリ…

長谷川六先生を偲ぶ2022

昨年3月30日に亡くなられた長谷川六先生を偲び、これまで書いたダンス評をまとめて掲載する。表題(緑太字)前の日付はブログ掲載日。 2012-01-15 長谷川六の踊り 実演者として、批評家として、プロデューサー(教育者)として、特異な歴史を刻んでいる長谷…

2月に見た公演 2022 【訂正あり】

2月に見た公演について、メモしておきたい。 ● 関かおり PUNCTUMUN『こもこも けなもと』(2月6日 吉祥寺シアター) 振付・演出は関かおり。出演は、内海正孝、大迫健司、北村思綺、後藤ゆう(振付助手も)、佐々木実紀、清水俊、髙宮梢、真壁遥。以下は公…

1月に見た公演2022

1月に見た公演について、メモしておきたい。 ● 島地保武『藪の中』(1月13日 セルリアンタワー能楽堂) 本作は「伝統と創造シリーズ」として、2012年に同能楽堂で初演された。演出・振付の島地保武は、当時ザ・フォーサイス・カンパニーに所属しており、全…

12月に見た公演 2021

昨年12月に見た公演について、メモしておきたい。 ● 「DaBY パフォーミングアーツ・セレクション」(12月10日 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ) Dance Base Yokohama で過去2年間創作された7作品を、5つのトリプル・ビルに組んだセレクション。その初回を…

酒井はな✕岡田利規『瀕死の白鳥 その死の真相』2021

標記作品を見た(12月10日 KAAT大スタジオ)。演出・振付は岡田利規、出演は酒井はな、編曲・チェロは四家卯大。愛知県芸術劇場 & Dance Base Yokohama 主催「TRIAD DANCE PROJECT ダンスの系譜学」の一角を形成する作品で、フォーキンの『瀕死の白鳥』に続…

2021年公演総括

2021年の洋舞公演を振り返る(含2020年12月)。 コロナ禍は依然として続いているが、昨年とは異なり、劇場が閉鎖されることはなかった。前半期は緊急事態宣言による公演中止や無観客公演、コロナ陽性者による公演中止等を経験。後半期は新規感染者数が減少し…

日本バレエ協会「バレエクレアシオン」2021

標記公演を見た(11月13日 メルパルクホール)。文化庁「次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」の一環である。松崎えり振付『sinine』(25分)、福田圭吾振付『The Overview Effect』(35分)、島地保武振付『思いの果てにある風景』(45分)というプロ…

Noism Company Niigata ✕ 小林十市『A JOURNEY~記憶の中の記憶へ』

標記公演GPを見た(10月15日 KAAT 神奈川芸術劇場 ホール)。2ヵ月にわたって開催された「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2021」の最終公演である。芸術監督の小林十市と、旧知の間柄である NCN芸術監督の金森穣がタッグを組む。双方に新たな刺激や展開をも…

9月に見たバレエ公演2021

● 小林紀子バレエ・シアター「バレエ・ダブルビル 2021」(9月26日 新国立劇場 中劇場) 長年英国バレエをレパートリーとしてきたカンパニーが、2作の英国作品を上演した。フレデリック・アシュトンの『バレエの情景』とアルフレッド・ロドリゲスの『シンデ…

9月に見た振付家・ダンサー2021

● 橋本ロマンス @「SICF20 Winners Performance」(9月11日 スパイラルホール) 2019年開催「スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル20」のパフォーマンス部門でグランプリを受賞した、橋本ロマンスの新作『パン(仮)』。何の先…

谷桃子バレエ団「Alive」2021

標記公演を見た(8月29日 新国立劇場 中劇場)。バレエ団伝統の創作集である。演目は『Lightwarrior』(振付:日原永美子)、『Twilight Forest』(振付:岩上純)、『frustration』(振付:市橋万樹、石井潤太郎)、『OTHELLO』(振付:日原永美子、台本・…

8月に見た振付家 2021

● 福田紘也『Life - Line』@ 大和シティ・バレエ「想像✕創造 vol.2」(8月14日 大和市文化創造拠点シリウス芸術文化ホール メインホール) 公演の副題は「追う者と追われる者 」。5人の振付家が新旧作を出品し、最後に福田作品が上演された。アンドロイド…

7月に見たコンテンポラリーダンス公演 2021

● 中村恩恵 @ TRIAD DANCE PROJECT「ダンスの系譜学」横浜トライアウト公演(7月4日 Dance Base Yokohama) ソロ20分、トーク40分という公演。中村恩恵、串野真也(衣裳)、司会の宮久保真紀(制作)によるトークが、前半のソロを照らし出す構成である。中…

KAAT『未練の幽霊と怪物』2021

標記公演を見た(6月9日 KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ)。作・演出:岡田利規、音楽監督:内橋和久、出演:森山未來(シテ)、片桐はいり(アイ)、栗原類(ワキ)、石橋静河(シテ)、太田信吾(ワキ)、七尾旅人(歌手)、演奏:内橋和久、筒井響子、吉…

バレエシャンブルウエスト『ジゼル』+『In The Light』2021

標記公演を見た(5月22日夜 J:COM ホール 八王子)。主演目『ジゼル』に先立って、平田友子振付の新作『In The Light』が上演された。古典と創作を等しく重んじる 同団らしいプログラムと言える。副題は「見えないけれど此処にある光」。シューマンのピアノ…

アキコ・カンダダンスカンパニー『花を咲かせるために~バルバラを踊る』他2021

標記公演を見た(5月15日 東京芸術劇場 シアターウエスト)。アキコ・カンダ没後10年メモリアル公演である。カンパニーは師亡き後も、レパートリーを護り、新人を育成してきた。昨年はコロナ禍のため公演中止に。今年は密を避けるということもあり、6人の精…

4月に見た公演・イベント 2021

● 代地 第七十一回「紫紅会」(4月17日午後 国立劇場 大劇場) 現当主である藤間蘭黄の祖母 藤間藤子の二十三回忌、母 蘭景の七回忌追善公演。詞章を不勉強のため、ダンスを見るように見て、浄瑠璃、唄も、音楽を聴くように聴いた。演目は、長唄「八島官女」…

3月に見た公演 2021

● Kバレエカンパニー『白鳥の湖』(3月25日 オーチャードホール) 5日間7公演4キャストのうち、新加入した日髙世菜の日を選んだ。カンパニーは『マダム・バタフライ』終了以降、舞台の方向性が定まらなかったが、今回ようやく芸術監督 熊川哲也の息吹が…

日本バレエ協会『眠れる森の美女』2021

標記公演を見た(3月6日 東京文化会館 大ホール)。今年の都民芸術フェスティバル参加公演は、『眠れる森の美女』を コンテンポラリーダンスとクラシックバレエで踊るダブルビル。コロナ禍の制約「密にならない」を逆手にとった 斬新な企画である。コンテン…

米沢唯 ✕ 島地保武 @「音楽×空間×ダンス」GP 2021

標記公演ゲネプロを見た(2月27日 音のふりそそぐ武蔵ホール)。会場は、西武池袋線武蔵藤沢駅にある八角形の音楽ホール。ゲネのため2階から見た(聴いた)が、井戸をのぞき込むような態勢で、音がふりそそぐ、というよりも、地面から湧き上がる印象だった…