2011-01-01から1年間の記事一覧

3つのチャリティー・ガラ/2011年バレエ公演の総括

東日本大震災の死者と残された人々のためのチャリティ公演評を3つ、今年の総括と合わせてアップする。 コンテンポラリーダンス・チャリティー公演 東日本大震災から丁度三週間、北品川のフリースペースでコンテンポラリーダンスによるチャリティ公演が開か…

小林紀子バレエ・シアター『マノン』

日本で初めて(世界では三番目)マーティン・イエーツの新編曲版を使用した公演だったので、時期は遅いがアップしてみた。 小林紀子バレエ・シアター定期公演が100回目を迎えた。祝賀記念公演はケネス・マクミランの『マノン』(全三幕)。74年の第一回から…

新国立劇場バレエ団『パゴダの王子』

現在『音楽舞踊新聞』にバレエの公演評を書いている。その中から主なものをアップしてみたい。以下は最新評。 新国立劇場バレエ団が世界に誇れるレパートリーを作り上げた。現芸術監督デヴィッド・ビントレー振付による『パゴダの王子』全三幕である。 本作…

新国『ゴドーを待ちながら』を見る +マラーホフのこと

今まで見たなかで、一番面白かった(三つだけだけど)。新訳ということもあるのか、一から洗い直されている気がする。衣裳はいわゆるだが、装置の抽象性と噛み合って、違和感はなかった。役者はエストラゴンの石倉三郎が圧倒的にすばらしい。腕を広げて項垂…