2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Noism『カルメン』新制作

標記公演を見た(6月20日 KAAT神奈川県芸術劇場)。この劇場は客席の傾斜がきつく、前に迫り出す感じ。客席出口も迷路のようで、劇場自体がぎゅっと詰まった印象がある。Noismの覇気、熱気と見合っている気がする。 『カルメン』はメリメ原作、ビゼーのオペ…

フィリップ・ドゥクフレ『パノラマ』とコンドルズ

標記公演を見た(6月13日 彩の国さいたま芸術劇場大ホール)。『パノラマ』はこれまでの自作を再構成した作品。サーカスのような銀のアーチが二本、両袖には楽屋の化粧台が見える。変てこな行進や、強力ゴム(ロープ?)で吊られた男女の空中デュエットなど…

新国立劇場「ダンス・アーカイヴ in Japan」2014

標記公演を見た(6月7、8日 新国立劇場中劇場)。制作協力は現代舞踊協会。面白かった。『日本の太鼓』(振付:江口隆哉)を除いて、現在のダンスとして見ることができる。ダンサーがそのように踊っているからだろう。 最も面白かったのは、小森敏振付の『タ…

東京シティ・バレエ団「ラフィネ・バレエコンサート」2014

標記公演評をアップする。 東京シティ・バレエ団が恒例の「ラフィネ・バレエコンサート」を催した(主催・公益財団法人江東区文化コミュニティ財団)。創作バレエ2作、間に古典パ・ド・ドゥ集を挟んだ三部構成。多彩なプログラムで、地元江東区民に舞踊の喜…

牧阿佐美バレヱ団「プリンシパル・ガラ」

標記公演評をアップする。 牧阿佐美バレヱ団「プリンシパル・ガラ」が文京シビックホールで開催された。母体の公益財団法人橘秋子記念財団と、文京区及び公益財団法人文京アカデミーが事業協定を結んだ記念公演である。「プリンシパル・ガラ」と銘打たれた通…

新国立劇場バレエ団『ファスター』『カルミナ・ブラーナ』2014

標記公演評をアップする。 新国立劇場バレエ団が芸術監督デヴィッド・ビントレーの作品で二本立て公演を行なった。12年初演の『ファスター』と、95年初演の『カルミナ・ブラーナ』である(共にBRB初演)。前者はロンドン・オリンピックに因んだ新作、後者…

ABTラトマンスキー版『くるみ割り人形』2014

標記公演評をアップする。 アメリカン・バレエ・シアターが三年ぶりに来日、ラトマンスキー版『くるみ割り人形』、マクミランの『マノン』、「オールスター・ガラ」ABプロを上演した。この中から『くるみ割り人形』初日を見た。 09年よりABTのアーティ…

ラ ダンス コントラステ『ノア』

標記公演のゲネプロを、主催者のご厚意により見ることができた(6月7日 アサヒ・アートスクエア)。3人の振付作品を、白髭真二の体が蝶番となって繋いでいく形式。構成は中原麻里、振付は中原、大岩淑子、青木尚哉による。全体を通して感じたことは、ダンサ…

パリ・オペラ座バレエ団『ドン・キホーテ』2014

標記公演評をアップする。 パリ・オペラ座バレエ団が昨年に引き続き来日した。演目はヌレエフ版『ドン・キホーテ』(81年)と、ノイマイヤー版『椿姫』(78、06年)。どちらもオペラ座の現在を映す代表的なレパートリーである。そのうちの前者を見た。 ヌレ…

スタジオアーキタンツ「ARCHITANZ2014 3月公演」

標記公演評をアップする。 バレエ、コンテンポラリーダンス、能のオープン・クラスやワークショップを運営するスタジオアーキタンツは、国際的ネットワークを生かした実験的作品を、能楽堂や自スタジオで上演してきた。今回は新国立劇場に場所を移しての公演…

「NHKバレエの饗宴」2014

標記公演評をアップする。 「NHK バレエの饗宴2014」が開催された(主催 NHK、NHKプロモーション)。今年で三回目となるこの企画は、国内のバレエ団と優れたゲストダンサーが一堂に会する貴重な機会である。さらに、日本のバレエ団の現在を映像記録…

NBAバレエ団「スプリングバレエフェスティバル」2014

標記公演評をアップする。 NBAバレエ団恒例の「スプリングバレエフェスティバル」が開催された。演目は『ライモンダ』第三幕抜粋、舩木城振付『beyond』(新作)、ライラ・ヨーク振付『Celts』。古典、コンテンポラリー、モダンという充実したトリプル・…