2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

山崎広太『暗黒計画1』2016

標記公演評が、『ダンスワーク』74号に掲載されました。 特集「舞踊批評―透視するものとは」にも短文を書いています。他に萩谷京子、まつざきえり、大倉摩矢子、三浦太紀によるエッセイ、深谷正子による堀切敍子氏追悼文、長谷川六編集長によるコラム「知と…

バレエシャンブルウエスト「トリプル・ビル」2016

標記公演を見た(6月19日 オリンパスホール八王子)。八王子を拠点とするバレエシャンブルウエストの地域密着型公演。今回は、前回の舩木城作品に続き、田中祐子の新作を地元の人々に紹介する。創作に力を入れる同団らしい企画である。メインは日舞とバレエ…

鈴木忠志×中村雄二郎『劇的言語』増補版

標記対談集を読み終えた(2016年6月15日)。昨年末、SCOTの公演時に購入し、少し読みかけて積んでおいたのを、ようやく読み終えたのだ。長年続いた様々なことが終わり、脳がリセットされたため。 『劇的言語』自体は1977年に白水社から刊行、増補版は1999年…

阪本順治『団地』2016

標記映画を見た(6月10日14:50 新宿シネマカリテ)。見終えたあと、ボーっとした。人間、生と死、がまるごとそこにある。そして何よりも監督が役者を愛している。自分の映像美学を優先するために役者を駒のように扱う監督、とは対極にある阪本監督が、同時代…

ボリショイ・バレエ in シネマ『ジゼル』2016

標記映画を見た(6月4日 ル・シネマ1 2015年10月収録)。グリゴローヴィチ版『ジゼル』は初めてだった。主な改訂は、貴族とお供の者がステップを踏みながら登場する点。貴族の優雅な行進は、グリゴローヴィチの好むところだが、演劇的必然性がなく、ドラマ…

浄智寺・東慶寺・円覚寺@北鎌倉2016

北鎌倉に所要があり、そのついでに標記寺院に行った(6月5日)。浄智寺は、小津安二郎旧宅が近いという理由で行く(旧宅も探したが、分からなかった、目印の小倉遊亀宅までは分かった)。東に面しているため、西日が当たらず、苔むしている。上り坂をぐるっ…