2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ミラノ・スカラ座バレエ団『ドン・キホーテ』2016

標記公演を見た(9月24日 東京文化会館)。ミラノ・スカラ座は1980年にヌレエフ版を導入した。パリ・オペラ座は1981年に導入しているので、こちらの方1年早い。同じヌレエフ版でも、スカラ座の方は、演技が自然。演者の体の力が抜けている(以前スカラ座の…

谷桃子バレエ団「貴女の人生に、“Bravo”」谷桃子追悼公演 2016

標記公演を見た(9月23日 めぐろパーシモン大ホール)。バレエ団創立者でプリマ・バレリーナだった谷桃子は、昨年4月26日に94歳の生涯を閉じた。前年の8月26日には、厚い信頼で結ばれた舞台パートナー、小林恭を失っている(享年83歳)。葬儀で、声を振り絞…

ラバン×フォーサイス@譲原晶子著『踊る身体のディスクール』2016

標記著作は、2007年に出版された舞踊研究書である(春秋社)。以前にも目を通し、その時はバレエ用語の変遷に興味が向かったが、今回は、先日の夏期舞踊大学講座で、ラバンの専門家とフォーサイス・ダンサーが同時に居合わせたことの意味を確認するために、…

現代舞踊協会「夏期舞踊大学講座」2016

標記講座を見学した(9月3、4日 国立女性教育会館)。今年はエミール・ジャック=ダルクローズとルドルフ・ラバンという興味深い取り合わせ。モダンダンスとコンテンポラリーダンスを考える上で、重要な身体思想家である。 開講式は、妻木律子研究部部長の進…