2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

星野幸代著『日中戦争下のモダンダンス』(汲古書院、2018.2.6)

星野の専門は近現代中国文学と近現代中国舞踊史。概略をメモする。 【第一章】民国期中国におけるモダンダンスの受容。 【第二章】植民地時代の台湾の舞踊家、蔡瑞月と李彩娥の活動を、朝鮮の崔承喜の影響を視野に入れつつ考察。蔡は石井漠舞踊学校から石井…

阪本順治『エルネスト』2017

標記映画を昨年見た(10月18日 イオンシネマ板橋)。最近BS-TBSで、同監督の『顔』(2000年)、『団地』(2016年)を改めて見たので、昨年書いたメモをアップしてみる。 主人公はチェ・ゲバラの志を継いだ日系ボリビア人、フレディ前村ウルタード。冒頭のゲ…

Noism01『ROMEO&JULIETS』 2018

標記公演を見た(9月14日 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール)。演出振付は芸術監督の金森穣。本拠のりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館で3回、富山市オーバートホールで1回、今回共演した俳優達(SPAC)の本拠 静岡芸術劇場での2回公演を経た、埼玉公演3…

東京バレエ団 「プティパ・ガラ」 2018

標記公演を見た(9月1日 神奈川県民ホール 大ホール)。マリウス・プティパ生誕200周年を記念し、『ジョコンダ』より「時の踊り」、『アルレキナーダ』よりパ・ド・ドゥ、『エスメラルダ』よりパ・ド・シス、『ラ・バヤデール』より「影の王国」、『騎兵隊の…

8月に見た振付家 2018 伊藤/宝満/貝川/中村 【追記あり】

8月に見た振付家について、短くメモする。その前に、今夏のガラ等で印象に残ったダンサーを振り返りたい。まずは「バレエ・アステラス」に出演した相澤優美(ジュネーヴ大劇場バレエ団)。知的なダンサーで、振付の本質を瞬時に見抜くことができる。動きそ…