2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

牧阿佐美バレヱ団新制作『飛鳥』2016

標記公演を見た(8月27日 新国立劇場オペラパレス)。本作は、1957年初演の『飛鳥物語』(台本・振付:橘秋子)を基に、牧阿佐美が改訂演出・振付を行なった、言わば親子合作の創作全幕である。山野博大氏によると初演当時、バレヱ団の母体である橘バレヱ学…

橘秋帆(牧阿佐美)@第42回「日本ジュニアバレエ公演」2016

標記公演を見た(8月13日 文京シビックホール)。主催は公益財団法人橘秋子記念財団。牧阿佐美は現在、新国立劇場バレエ研修所の他、橘バレヱ学校、日本ジュニアバレヱ、A.M.スチューデンツ、牧阿佐美バレエ塾と、5つの教育機関に携わる教育者だが、今回の…

日本バレエ協会「全国合同バレエの夕べ」2016

標記公演を見た(8月3日 新国立劇場オペラパレス)。文化庁と公益社団法人日本バレエ協会が主催する「全国合同バレエの夕べ」が、今年も開催された。文化庁・次代の文化を創造する新進芸術家育成事業の一環である。全国の若手ダンサーに、オーケストラ演奏で…

西岡樹里+中間アヤカ@「トヨタコレオグラフィーアワード」2016

標記コンクールを見た(8月6日 世田谷パブリックシアター)。最後の「トヨタ」ということもあったが、主な動機としては、西岡樹里、中間アヤカが出演したため。西岡は、1月の横浜ダンコレの『無・音・花』(振付:チョン・ヨンドゥ)で初めて見て、その優美…

西岡樹里×濱田陽平@『無・音・花』横浜ダンスコレクション2016

標記公演評をアップする(1月24日昼夜所見)。 「若手振付家の発掘と育成」、「コンテンポラリーダンスの普及」を目的とする横浜ダンスコレクションが21年目を迎えた。今回から、従来の振付家コンペティションと受賞者公演に加え、オープニングプログラム…

エッセイ『批評家の直観』2016

標記エッセイは、『ダンスワーク』74(2016夏号)の特集、「舞踊批評―透視するものとは」に寄稿したものである。 批評とは、知性と感性を総動員して作品を「経験」し、結果を分析すること。最終的には、その作家が現代の文脈の中でどのような位置を占めるの…