2014-01-01から1年間の記事一覧

日本バレエ協会『アンナ・カレーニナ』2014

標記公演評をアップする。 日本バレエ協会が都民芸術フェスティバル参加公演として、プロコフスキー版『アンナ・カレーニナ』を上演した。79年にオーストラリア・バレエで初演。各国のバレエ団が採用し、日本国内では同協会(92、98年)、法村友井バレエ団(…

東京バレエ団×ノイマイヤー版『ロミオとジュリエット』

標記公演を見た(2月7、8、9日 東京文化会館大ホール)。 3公演を見て最も心に残ったのは、ベンジャミン・ポープ指揮、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の演奏だった。在京主要オケの一軍が、本気で全力を尽くしたらこうなるという演奏。これまで指…

東京小牧バレエ団2013トリプル・ビル

標記公演評をアップする。 東京小牧バレエ団がオリジナル作品を含むトリプル・ビルを上演した。『レ・シルフィード』、『新世界』より第二楽章、『マタハリ』というプログラムである。 幕開けの『レ・シルフィード』は芸術監督佐々保樹による改訂振付。同団…

テロ・サーリネン『MESH』@埼玉舞踊協会

標記公演を見た(2月2日夕 彩の国さいたま芸術劇場大ホール)。埼玉舞踊協会がフィンランドの振付家テロ・サーリネンに委嘱した新作である(国際交流アドヴァイザー 立木菀子)。 オーディションで選ばれたダンサーは、男性9人、女性17人。一ヶ月の稽古期間…

Noism01『PLAY 2 PLAY―干渉する次元』

標記公演を見た(1月24日 KAAT 神奈川芸術劇場)。07年の作品を改訂したもので、初演ダンサーは井関佐和子一人。今回は振付の金森穣もダンサーとして加わった。 シアター1010で見た記憶とはかなり違った印象。客席が向い合せになっているのは同じだが、もっ…

新国立劇場バレエ団「バレエ・リュス〜ストラヴィンスキー・イブニング」

標記公演評をアップする。 新国立劇場バレエ団の新シーズンが開幕した。「バレエ・リュス〜ストラヴィンスキー・イブニング」と題されたトリプル・ビルは、今季が最後となるビントレー芸術監督の日本国民に対する愛情深い贈り物である。演目はディアギレフの…

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』

標記公演評をアップする。 新国立劇場バレエ団のクリスマス公演は、牧阿佐美版『くるみ割り人形』。09年初演、三度目の上演である。牧版の大きな特徴は、オラフ・ツォンベックの洗練された美しい美術・衣裳と、幕開け、終幕の舞台を東京の高層ビル街とした点…

2013年12月公演 『くるみ割り人形』/『ザ・カブキ』

標記公演評をアップする。 2013年『くるみ割り人形』他 ●牧阿佐美バレヱ団 12年目を迎えた三谷恭三版。D・ウォーカーの奥行きある美術、P・ピヤントの機動的な照明が豪華な舞台空間を作り上げる。演出の見所は日常から異空間へのスムーズな移行。ドロッセ…