2013-01-01から1年間の記事一覧

『無限大∞パイプオルガンの宇宙―バッハから現代を超えて』

標記公演を見た(4月12日 東京芸術劇場コンサートホール)。 改修後はじめてのコンサートホール。大エスカレーターが壁際に寄せられ(以前は両脇から下が見えて、怖かった)、絨毯の模様が、青い銀杏から赤バラの線画に変わった。椅子もクッションが分厚くゴ…

練馬圓明院『花まつり』音楽と舞の奉納

家から歩いて20分の所にある圓明院の釈尊降誕会『花まつり』に参加した(4月7日)。 圓明院は真言宗、1501年に開かれ、御本尊は不動明王(室町時代作)。上板橋の駅から商店街を抜け、川越街道を渡ると、急に田舎の感じに。農家の構造が残った家もある。田舎…

バッハ・コレギウム・ジャパン『ヨハネ受難曲』

バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の『ヨハネ受難曲』を聴く(3月29日金曜日 東京オペラシティコンサートホール)。 チケットを前日に取ったので、舞台の真横(3階)から聴くことになった。そのため鈴木雅明指揮は全く見えず、息子の鈴木優人チェンバロ…

NBAバレエ団「ディアギレフの夕べ」&『くるみ割り人形』

2月に上演されたNBAバレエ団の「ディアギレフの夕べ」評と、昨年末の『くるみ割り人形』評をアップする。 NBAバレエ団がフォーキン振付の4作品を集めて、「ディアギレフの夕べ」を催した。再演の『ル・カルナヴァル』(10年)、『ポロヴェッツ人の踊り…

新国立劇場バレエ団『ジゼル』

2月に上演された新国立劇場バレエ団の『ジゼル』評をアップする。 新国立劇場バレエ団がロマンティック・バレエの名作『ジゼル』を、7年振りに上演した。改訂振付はキーロフのK・セルゲーエフ、演出はシーズンゲスト・バレエマスターのデズモンド・ケリー…

新国立劇場バレエ団「Dance to the Future 2013」

新国立劇場バレエ団公演「Dance to the Future 2013」を見た(3月26、27日 新国立劇場中劇場)。因みにボックスオフィスのチケット販売状況掲示板にNBJ(The National Ballet of Japan の略称)の表示があって、少し驚いた。世界でこの略称が流通する日が来…

酒井はな—日本バレエ協会『白鳥の湖』

日本バレエ協会が都民芸術フェスティバル参加作品として、ゴルスキー版『白鳥の湖』を上演、その三日目を見た(3月17日 東京文化会館)。 監修はベラルーシ国立ミンスク・ボリショイ・オペラ・バレエ劇場を長年率いたワレンチン・N・エリザリエフ。2004年に…

山崎広太・鈴木ユキオ・平原慎太郎——『ネエアンタ』&『ASLEEP TO THE WORLD』

3人の優れた男性ダンサーを見た。 山崎はARICA『ネエアンタ』(2月28日、3月1日 森下スタジオCスタジオ)、鈴木と平原は青山円形劇場の『ASLEEP TO THE WORLD』(3月9日)。 『ネエアンタ』はベケットのテレビ・スクリプトを舞台化したもので…

牧阿佐美バレヱ団ローラン・プティの『デューク・エリントン・バレエ』

昨秋、牧阿佐美バレヱ団が上演したオリジナル・レパートリー、ローラン・プティの『デューク・エリントン・バレエ』評をアップする。 牧阿佐美バレヱ団が優れたオリジナル・レパートリー『デューク・エリントン・バレエ』を上演した。01年、バレエ団の創立45…

新国立劇場バレエ団『シンデレラ』

昨年末の新国立劇場バレエ団『シンデレラ』(アシュトン版)評をアップする。 新国立劇場年末の風物詩、アシュトン版『シンデレラ』が上演された。99年のバレエ団初演以来、再演を重ねてきた主要レパートリーである。 今回、監修・演出にウェンディ・エリス…

マリインスキー・バレエ『アンナ・カレーニナ』

昨秋来日したマリインスキー・バレエの『アンナ・カレーニナ』評をアップする。 ロシアバレエの名門、マリインスキー・バレエが、『ラ・バヤデール』『白鳥の湖』『アンナ・カレーニナ』「オールスター・ガラ」というプログラムで、三年ぶりに来日した。その…

新国立劇場バレエ団「ダイナミック・ダンス!」追記

新国立劇場バレエ団「ダイナミック・ダンス!」評をアップする。 新国立劇場バレエ団が中劇場公演として「ダイナミック ダンス!」を上演した。バロック、ジャズ、ミニマル・ミュージックを堪能でき、配役の妙を味わえる、優れたトリプル・ビルである。 この…

新国立劇場バレエ団「First Steps」

新国立劇場バレエ団「First Steps」評をアップする。 新国立劇場バレエ団が「Dance to the Future 2013」の関連企画として、「First Steps」を上演した。バレエ団所属ダンサーが同僚のダンサーに振り付けをする試みで、ビントレー芸術監督の発案による。企画…

スペイン国立バレエ団

スペイン国立バレエ団来日公演Bプロを見た(2月6日 オーチャードホール) バレエ団と名がついているが、主にフラメンコ作品がレパートリー。75年生まれのアントニオ・ナハーロが芸術監督に就任して初めての来日だった(バレエ団としては6年ぶり)。 B…

新国立劇場バレエ団「ダイナミック・ダンス!」公開舞台リハーサル

明後日から上演の「ダイナミック・ダンス!」公開舞台リハーサルを見た(1月21日 新国立劇場中劇場)。 2011.3.11の影響で直前に上演中止となったプログラムである。参加者は東日本大震災の復興支援に、500円以上の寄附を求められた。チャリ…

冨田実里バレエ指揮デビュー 神奈川ブロック『ドン・キホーテ』

日本バレエ協会関東支部神奈川ブロックの自主公演で、女性指揮者の冨田実里がバレエ指揮のデビューを果たした。 作品は『ドン・キホーテ』、オケは俊友会管弦楽団。 冨田は国立音大ピアノ専攻卒、桐朋学園大学の指揮教室にて堤俊作より学ぶ。ロームミュージ…

新国立劇場『音のいない世界で』

新国立劇場の演劇『音のいない世界で』を見た。 作・演出は長塚圭史、振付は近藤良平、出演はこの二人に、首藤康之、松たか子。 子供のための民話風ファンタジーで、廻り舞台を使って場面転換する。長塚の作風は一本しか見たことがないので、よく知らない。…